お客様事例3

長年に渡るメンテナンスエンジニアリングの数々

しのはらプレスサービスさんと当社のお付き合いは2005年にさかのぼります。当社の主要プレス設備は、大型プレスブレーキをはじめ中・大プレス機で構成されるプレス加工ラインで、それらの設備に対して総合的・計画的なメンテナンスを提案してくれています。

その内容は単に修理や点検だけでなく、最新の電気制御を既存の設備に付加する改造や、最小限の工期とコストで修理を可能にするプレスメンテパック、エアークラッチの改造など、独自の技術商品を次々と提案していただき、“保全”というものの考え方についても良きアドバイザーとなっていただいています。

震災被害からの復活を目指して

2011年3月11日、当社も東日本大震災の直撃を受けました。当社は岩手県の沿岸に工場を構えており、そこが近隣の町ごと津波に飲み込まれてしまいました。人的被害は無かったものの、工場施設は全半壊。生産機能は完全にストップしてしまいました。
多くの従業員が住む家を失い、日々の生活を各地からの支援でなんとかまかなっている中、1日でも早く操業を再開することこそ我々の復興であることを念頭に、必死の努力をしていました。

しかし、当社でカスタマイズし、製品品質を支えていたプレス機のうち、ロール成形機、カットプレス、プレスブレーキは独特の構造であるため、新たに作り直す事は、納期・費用の両面で不可能でした。
一方、これらの復元がなければ固有製品の生産が出来ず、復興もあり得ませんでした。そこで、補修技術の信頼性の高い、しのはらプレスサービスさんにお願いすることとしました。当時全国の中で成し得たのは、しのはらプレスサービスさんだけだったと、今でもそう思います。

しのはらの皆でピンチを救おう!(しのはらプレスサービス 宇都宮営業所 所長 朝倉)

震災直後からユーザーと連絡を取るべく、方々手を尽くしましたが2ヶ月間もの間、担当者の方の安否が確認できずにいました。想像を絶する惨状だったと思います。
ようやく、連絡がついてユーザー工場の現状をお聞きした印象はテレビやネットで伝わる情報をはるかに上回るものでした。
"復興”をスタートさせるまでの道のりがあまりに遠く、企業間の取引関係という間柄ではなく、これまで信頼を築いてきたパートナーとして当社全員で何かできることはないか、すぐに行動すべきだと思いました。 行動はすぐに形になり、本社を含めた100人以上の当社社員が各々支援物資を持ち寄り、私のいる宇都宮営業所へ届けられました。私たち営業所メンバーでそれらを直接ユーザー工場まで運び、震災後初めて現場を見ることとなりました。

復興開始。そして『復活』へ

ユーザーの復興プロジェクトは当社との連携を主軸に企画されました。まずは生産の中枢となっているプレスブレーキ3台のオーバーホール、ロール成形機の修理・改造、カットプレスの修理・改造をそれぞれ実施し、現地工場の建て直しが完了するまでの期間、静岡のグループ企業工場に一時的に移設をします。

そして、改めて工場が新設された後、移設を再実施して元来以上の生産能力を復活させるという壮大な内容でした。当社は機械の修理工程から移設、現地の復旧状況に合わせた工事調整など、トータルでマネジメントを担当しました。

しのはらプレスサービスの功績・評価

このプロジェクトを構成する修理技術・商品・改造技術は全て当社が日ごろお客様にご提供している本業の分野でしたが、これだけの規模の損傷状態にあるプレスをレトロフィットするのは初めてでした。機械のほとんどが海水をかぶり、フレームの内部まで錆が進行していました。いわゆる“塩害”という状態です。 交換が効く部分はすべて新規に製作しフレームは錆が消えるまで丁寧に削りました。もちろん強度と機械精度に影響が出ないよう、綿密なメンテナンス設計と精度検査を実施した上での加工です。

結果として現地工場の復旧に合わせて全ての生産設備を、新品同様に復活させることに成功し、新しい工場内に移設をすることに成功しました。

そして現在、工場周辺にはまだまだ震災時に爪痕が色濃く残ってはいますが、ユーザーの生産体制は完全に復活を遂げています。 町の全てが“元通り”になるにはまだまだ時間がかかりますが、ユーザーの工場にかつての活気と力強さを取り戻すことが出来、我々しのはらプレスサービスとはより強い絆を築くことが出来ました。

これまでのお取引実績(抜粋)


工事年月 プレスの規模 実施内容
2005年4月 1500kN 本体リビルト(フルオーバーホール+電装品改修)
2005年5月 1500kN 本体リビルト(フルオーバーホール+電装品改修)
2005年12月 2000kN 本体リビルト(フルオーバーホール+電装品改修)
2006年9月 2500kN プロテクタ損耗対応
2007年12月 1200kN オーバーラン監視装置
2007年12月 2500kN オーバーロードプロテクタポンプ別置き化
2009年12月 1200kN 本体リビルト(フルオーバーホール+電装品改修)
2010年2月 1200kN 本体リビルト(フルオーバーホール+電装品改修)
2010年5月 3000kN ボルスタ新規交換
2011年10月 2000kN 本体リビルト(フルオーバーホール+電装品改修)×3台
2011年10月 2000kN プレス設備移設・据え付け
2012年4月 800kN 中古プレス改造
リビルト・ラボ電気制御改修工事

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